作詞家:青柳美奈子、アーティスト:あなりすのあなぐら発信徒然詩


by aoyagi375
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第44回 チキチーマン。

第44回(2002/12/18 Street配布)

私がチキチーマンに会ったのは
黄昏が差し込む薄暗い病院の待合室だった。
「チキチー、チキチー、チキチー・・・」
こっそりつぶやいているんだろう彼の声に
雑誌を読んでいた顔を彼の方に上げると
「・・・チキッ!」
それまでリズミカルに刻まれていた声が
ピタリと止んでしまった。
悪いことをしてしまった。
チキチーマンはとても繊細でハズカシがりなんだ。
きっと驚かせちゃったね。
あなたを見たんじゃないのよ〜、
あなたの後ろの景色を見てたのよ〜
みたいな顔して慌てて雑誌に目を落とす。
「チキチー、チキチー、チキチー・・・」
おっ! また始まった!
今度はさりげなく足も動いてる!!
・・・・・・。
やっぱり、も一度だけ見ちゃおっかな。
さりげなく、さりげなく。
「・・・チキッ!」
ああ。また止めてしまった。
ごめんね。チキチーマン。
彼は今日も「チキチー、チキチー」と
街のどこかでリズムを刻んでいるのかな。
もしもあなたが偶然見かけたら、
チキチーマンにバレないように
こっそりこっそり見てあげてね。
あなたにも私にも!
そしてどこかにいるチキチーマンにも!
Happy X'mas! &A Happy New Year!
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by aoyagi375 | 2002-12-28 10:53 | ★あなりすの2乗(詩)

第43回 黒い服。

最近、黒い服が着れない。
以前はよく着てたのに。
黒い服をきたとたん
私はミツバチになってしまうから。
うちには毛むくじゃらが5匹いる。
押し入れの奥にしまっても
彼らはこっそり入り込み、
黒い服はあっという間に
毛だらけになる。
バイト先の私のイス。
電車の座席シート。
友達の家。
喫茶店のソファ。
花から花へ蜜を運ぶ
まるでミツバチたちのように
私はせっせせっせと
いろんなところへ
彼らの毛を運んでしまうのだ。
え? とれって?
メンドクサイ!
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by aoyagi375 | 2002-12-11 10:53 | ★あなりすの2乗(詩)