作詞家:青柳美奈子、アーティスト:あなりすのあなぐら発信徒然詩


by aoyagi375
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第21回 私がブランド。

かつて。ブランド品をいっぱい持っていた頃がある。

学生時代。
アルバイトをして、もらったお金は次々とブランド品に姿を変えた。
シャネル、ヴィトン、ハンティング・ワールド、エルメス、etc・・・。
そのブランドが好きだからとか、
自分のフィーリングに合ってるからとか。
そんな特別な理由があるワケでもなく、
基本的には何でもよかった。
みんなが知ってて、それなりに高くて
ハクがつくモノなら何でも。
ファッション雑誌をチェックして流行ってるモノなら何でも。

“持ってるだけでステイタス”。
そんな感覚だった。
多分、その頃の私の中身は空っぽだったのね。
でも自分が空っぽなことにさえ、気づこうともしないで。
毎日それなりに忙しくて楽しくて。
それでよかった。それだけでよかった。
自分に自信がないことがバレないように。
自分が空っぽだってバレないように。
それだけを守るのに必死だった。
それなりに高級なブランド品を
身につけていれば大丈夫なんじゃないかって。
働いてはもらうお金を、ブランド品という心の安心感と
引き換えていたのだと思う。

歌手になろう! 
そう思って一番最初にしたこと。
それは集めたブランド品を全部、質屋に売ることからだった。
シャネルのバッグもエルメスの時計も。
「もう、いらない」と思った。
私が私のブランドになろうと思った。
何かで飾らなくても、自分自身だけで輝けるように。
自分で自分を誇れるように。

ためこんだブランド品もすっかり売り払い、
その後は購入していないので、いま私の手にあるのは
ヴィトンのバッグがひとつだけ
(これはあまりに使用度が高かったから、
ボロくなりすぎて質屋さんに持っていく勇気がなかったの)。

いつか本当にこれが似合うようになったら、また持ちたいな。
ヴィトンに負けないくらい、ちゃんと自分に自信が持てたら。
その時が来るのはいつかな・・・。
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by aoyagi375 | 2002-02-28 10:39 | ★あなりすの2乗(詩)