作詞家:青柳美奈子、アーティスト:あなりすのあなぐら発信徒然詩


by aoyagi375
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「すみません」とか「ごめんね」とか。
いつもいつも謝ってばっかりで、
どれがホントの「ごめんね」か、
わからなくなった頃があった。
誰かの都合に合わせてばかりいたら、
自分の都合がわからなくなった頃があった。

何かをしてもらった時や嬉しい時。
本当に伝えたい言葉は、
「すみません」や「ごめんね」じゃなくて、
「ありがとう」なんだよね。
知ってるハズなのに、
わかっているハズなのに。

いまでも時々、「ありがとう」の代わりに
「ごめんね」を連発してしまうことがあるらしい
(最近、人に「どうして、すみませんなの? ありがとうでしょ」と
言われて、改めて気がついた!)。
それは私が落ち込んでいる時や、
不安でいっぱいな時に多い傾向のようだ。

多分、心のどこかで
「こんな私のために申し訳ない」
みたいな気持ちが働いちゃってるのかな。
自分で“こんな私”なんて思ってたら、
いつまで経ったって、何をしたって。
“こんな私”以上の自分になれるハズがないのにね。

「ありがとう」がきちんと言える人でいたいな。
うつむきがちな「ごめんね」じゃなくて、
ちゃんと笑顔で「ありがとう」が言える人。
それにはきっと、自分に自信を持つこと、
自分を好きでいることが鍵を握っているっぽい。
ヘマやっても、転んでも。
転んだら起きて、今度は上手くいくように。
いいことばっかりじゃないけど、悪いことばっかりでもない。
明日は雨かもしれないけど、明後日は晴れるかもしれない。
今日はダメな自分でも、明日もダメとは限らないのだ! 
そうやっているうちは、きっと自分を好きでいられる気がする。

完璧じゃなくても。たとえ今日は上手くいかなくても、ね。
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by aoyagi375 | 2001-12-08 10:37 | ★あなりすの2乗(詩)
第20回(2001/12/02 )

一生懸命に話しかけてくれる。
「あなたはひとりじゃないよ」って。
私に伝えようとしてくれた女のコが、昔いた。

すごくすごく嬉しいのに、
どうやってそれを伝えることが出来るのか、
わからなくて、せつなかった。
笑い返すことも、声を出すこともわからなくて、
ただ黙って下を向いたままでいるだけだった。

私は小さな頃、声を出すことが出来なかった。

保育園に通っていた2年間。
誰とも口をきけず、友達もいなかった。
いつもひとりぼっちで柱にもたれて、
みんなが楽しそうに遊んでいる輪をぼんやり。
ひとり、うつむきがちに見つめながら、
心の中でずっと歌を歌っていた。
それでも2年間、1日も休まなかった皆勤賞?として
卒園するときに賞状をもらった時。
「あ、あんなコ、いたんだ」。
そんな存在感の全くないコだった。

声を出せなかった2年間。
たったひとりの友達もいなかった2年間。
私の唯一の友達は、歌だけだった。
心の中でずっとずっと。
同じ歌を何度も何度も。繰り返し歌って過ごした。

大好きだった祖母が亡くなる直前、
日に日に死に近づいていく祖母は消えそうな声で
毎日、歌を歌っていた。
「眠るのが恐いの」と、
何度も何度も同じ歌を繰り返し歌っていた。
きっと祖母は、押しつぶされそうな不安と戦うために。
いま、ここに生きている自分の存在を確かめるために。
ずっと歌っていたんだと思う。

歌ってすごいよね。
不安も寂しさも消してくれる友達なんだもん。
嬉しい時や楽しい時は、2倍にしてくれる友達にもなる。
誰かにとって、そんな存在を作れたらいいなと思う。
誰かにとって、友達になれる歌を歌っていけたらいいなと思う。
多分。それが私が私でいるための存在なのかもしれない。
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by aoyagi375 | 2001-12-02 10:36 | ★あなりすの2乗(詩)